ガーデンビギナーも楽しめる、冬のガーデニング。

実は気温が低い秋冬もガーデニングのシーズンです。

冬の空は曇りがちで空気も冷たくて、
こんな季節にガーデニングを楽しめるなんて想像できない・・なんて思っていませんか。

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実は、冬だからこその庭の楽しみがたくさんあります。
寒い季節が大好きな花もたくさんありますし、
春に咲く花の準備をしておくのもガーデニングの楽しみですね。

夏の暑さも一段落して涼しくなった秋や、空気が冷え込んでしまった冬になると、
来年の春に向けての庭の準備のシーズンです。

ここで、これからガーデニングを始めたい・・・という方や、
ガーデニングを始めたばかり・・・という方に向けて、
簡単にできる作業やおすすめの花々をご紹介していきましょう。

 

植える場所を整えておきましょう。

どんな植物を植える場合でも、
まずは【水はけの良い状態】を作っておく必要があります。

植物は根や葉っぱで呼吸をしているので、
土が湿って固くなってしまうと呼吸ができなくなってしまいます。
また、湿ったままだと大切な根っこや球根が腐ってしまう
ということにもつながります。

根っこが腐ってしまうと、
植物にとって大切な水や栄養を吸収できなくなって弱ってしまいます。

植物が健康に生長するための、良い状態の場所を準備しておくことがとても重要なのです。

その方法にはいろいろありますが、例えば地面をそのまま使いたいという場合は、
ひたすら掘るとか耕す作業が必要ですから、かなり大変ですね。

ブロックなどを利用して花壇を造ってその中に盛り土をする、という方法もあります。
費用はかかりますが、固い地面を耕すことに比べると、この方がかなり楽にできます。

ここでは簡単に取り組めるプランターや植木鉢、花壇での栽培を例にお話しします。
プランターや植木鉢だと、30cmくらいの深さのものを用意します。

野菜用のプランターなどは通気性や排水性が良いように底の部分を作られているので、
これから購入されるという方におすすめです。

他にも、この野菜用プランターと同じような鉢底の形状をしているもので、

おしゃれなプランターもたくさんあります。

植える植物によっては、もっと浅くてもいい場合が多いですが、
深さが必要な植物でも大丈夫なように今回は深めの用意をしておくことにしましょう。

花壇も、30cmくらいの深さまでスコップがスムーズに入ると理想的ですね。
土が固い場合は、植えたい場所より広めに全体をほぐしておく必要があります。

粘土質の土の場合だと、せっかく柔らかくしても、

またすぐに固くなってしまうので土を入れ替えてしまう方が良い場合も多いです。

土は、ホームセンターや園芸店で販売されている
「花と野菜の土」または「培養土」と書かれているものが便利です。

こういう土は、保水力通気性などが良いようにブレンドされていて、
ほとんどの場合、植え付けたときに必要な肥料分も入っているので手間も省けて安心です。

また、ちょっと価格は高くなりますが、
最近ではとても軽い土も販売されているので持ち運びも楽にできるようになりました。

プランターや植木鉢を利用する場合は、土を入れる前に
鉢底石を敷いておくことを忘れないようにしましょう。

例えば、こういう陶器の鉢などは底の穴が一つの場合が多く穴の大きさもさまざまです。

        

 

こういう鉢底穴用の鉢底ネットを敷いておきましょう。
都度切って使えるような大きなシート状のものや
穴の大きさに合わせて作ってあるものが市販されています。
作業中にずれても問題ないように実際の穴の大きさよりも大きめのものを利用する方が良いです。

鉢底ネットを敷くことで、せっかく入れた鉢底石が落ちないようにすることと
鉢底からの害虫の侵入を防ぐことができます。

 鉢底ネットの上にそのまま石を入れても良いです。

 

 

このように球根などが入っていたネットに入れておくと
植え替えのときなどに土と石を分けやすくて便利です。

 

 

この鉢底石は、通気性や排水性を良くするために入れるものです。

庭に転がっている小石でもかまいませんし、
ホームセンターなどに行くと鉢底石として販売されています。

 

変化を楽しめる球根植物がおすすめ。

さて植える場所の準備もできたことですし、何を植えましょうか。
30cmの深さがあるので、どんな草花の苗でも大丈夫ですね。

一年草・宿根草・樹木・球根植物、いろいろありますが、
一番におすすめなのは球根植物です。

おすすめの理由は、冬から春にかけて芽を出して、
葉を広げながら花芽を展開させていく様子が楽しめるからです。
春にむけてワクワクしてくるのではないでしょうか。

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それに、失敗が少ないことも球根植物をおすすめする理由です。
ほぼ確実に、春に花を楽しむことができるでしょう。

 

球根植物ならどれでもいいの?・・・おすすめはこちら。

ここでは球根植物の中でも、冬のまだ寒いころから咲き始めるものや、
春になると咲き始めるものを植えましょう。

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球根は、ぷっくりとした張りのある形のものを選ぶと良いです。

しわが寄っていそうな張りの無いものや、ところどころにキズがあって色が変わってしまっているものは、開花しない可能性が大きいので避けましょう。

やはり春に咲く花といえば、チューリップですよね。
カラフルな色だけではなく、今では形もとても豊富です。

秋になるとホームセンターや園芸店などの入り口にたくさん並べられていて、
どれにしようか迷ってしまいますね。

次の年も花を咲かせたいと思う方も多いと思います。

切り花などにもできるような背の高いチューリップの場合、
花が終わって次の年も咲かせるためには、
堀り上げて保管しておくなどのひと手間がかかります。

それに比べて、最近たくさん入手できるようになった、原種系のチューリップは、
植えっぱなしで毎年花を咲かせることができます。
背が低く、華やかというより可愛らしいものが多いです。

 

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そして、チューリップより早く花を楽しみたい方には水仙の仲間をおすすめします。

水仙もチューリップ同様、花のデザインがたくさんあって、
昔から日本に自生していたよく見かけるものや、かなり凝ったつくりのものまで豊富です。

 

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同じころに咲く花に、スノーフレークがあります。
別名、鈴蘭水仙とも呼ばれています。
この可憐な花の姿と、とても丈夫なところが人気の高い球根植物です。

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そして、背の低いチオノドクサや、
アイフェイオンなども可愛らしい花壇に向いています。

アイフェイオンは別名ハナニラというだけあって、
触れるとニラの香りがするので好みが分かれるところですね。

 

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その他にもキルタンサスのように、
ちょっと変わっていてちょっと主張しているような花も人気があります。

もともと古くから日本にあったそうですが、
園芸種として出回るようになったのは最近のことのようです。

 

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チューリップと同じころに咲き始める、クロッカスムスカリも可愛らしいですし、
フリージアも彩り豊かですね。

ここのところ、フリージアも新種が続々と出始めていて、
色の豊富さに加えて八重咲きや香りの豊かなものなど、楽しみが多いです。

少し暖かくなってから咲き始めるフリージアは耐寒性がちょっと弱いので、
寒さが厳しい地域の場合、寒さ対策が必要になります。

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球根を植えただけでいいの?・・・ちょっと工夫が必要です。

この球根植物のなかで一番深さが必要なものがチューリップです。

球根の2個分くらいの深さに植える方が良いとされていて、
植えた球根の下も十分に根が張れるだけの深さが必要です。

チューリップは、たっぷりと水をかけてあげる必要があるのですが、
余分な水はスムーズに出ていくようにしておきましょう。
そのために、植木鉢やプランターの場合は針底石を忘れずに入れておくことが大切です。

 

球根の植え付けの目安はこちら。

チューリップは球根2個分くらいの深さ。

クロッカスは3cmくらいの深さ。

キルタンサスは球根の3分の1くらい土から出るくらい。

ムスカリはちょっと頭が見えるくらい。

アイフェイオンはちょっと頭がかくれるくらい。

フリージアは4~5cmくらいの深さが理想的なようです。

そして、球根を植え付けたら気を付けたいのが、その後の管理です。

チューリップは特に、植え付け後たっぷりと水やりをします。
そしてそのあとも水を切らさないように気を付ける必要があります。

でも、球根の姿が見えないのでうっかり忘れることがありますよね。
そういうことを防ぐためにも、他の草花を植えておくと良いのです。
一緒に植えた草花の様子を見ながら水をあげるので、水を切らすことがありません。

一緒に植えるのに最適な草花といえばビオラパンジーです。
丈夫で寒さに強く、可愛らしい花を次々にたくさん咲かせる強い味方です。

チューリップの場合、寒さに当てることで開花が促されるという性質があるので
雪や霜の影響を受けにくいのですが、フリージアやキルタンサスのように
寒さに弱いタイプの球根だと、一緒に植えたパンジーやビオラが
寒さから守ってくれるお布団のかわりにもなってくれます。

そうはいっても、フリージアやキルタンサスの場合は、
寒さが厳しい場所を避けて軒下や簡易温室(ビニールのフレームの中)
などに入れておいた方が良いですね。

 

 

一年草で華やかさを添えて。

パンジーやビオラの他にも、スイートアリッサム
桜草の仲間で人気の高いプリムラなども冬の庭を明るくしてくれます。

この桜草の仲間も種類が豊富で、昔から日本に自生している桜草や、
プリムラ・ジュリアン
プリムラ・マラコイデス
プリムラ・ベラリーナ
など、色もかたちもとても豊富です。

 

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プリムラの仲間はとても種類が多いのですが、
この中でプリムラ・オブコニカのように白い粉が茎や葉に出るタイプの種は、
皮膚につくとかぶれる場合があるので注意が必要です。

桜草の仲間は、夏の暑さが苦手なので一年草扱いとなっていますが、
環境が合っていると宿根草として毎年咲かせることができます。

 

咲き終わった花がらは早めに摘み取りましょう。

ビオラやパンジーもそうですが、桜草の仲間、特にプリムラの仲間は
咲き終わった花がらを摘むことがとても大切です。
花がらを摘む目的は、次々に花を咲かせるためです。

咲き終わった花がらをそのままにしておくと、見た目も悪いですし、
花の数も少なくなってきてしまいます。傷んだ葉っぱ早めに取ってしまいましょう。

パンジーやビオラの場合は、種を付けると栄養がそちらにまわされてしまうので、
種を付ける前に花を摘み取って次に咲く花に栄養をまわすのが目的です。

プリムラの場合も新しい花に栄養をまわすというのは一緒なのですが、
それに加えてこの花の株のしくみに関係しています。

株の中央に次々と花芽を出すので、そのままにしておくと混み合ってしまって
蒸れてカビが発生してしまったり、花芽全体が腐ってしまいます。
無事であっても、新しい花芽が出にくくなってしまいます。

混み合った花を摘み取った様子を見てみましょう!
混み合った花の中ではたくさんの新しい蕾が出ているのが分かりますね。
これほど次々と花芽を付ける性質をもっています。

 

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風通しを良くして、快適な環境をつくるのが一番の目的です。

 

摘み取った花をテーブルの彩りに。

パンジーやビオラ、プリムラの仲間などのように次々と花芽を出す性質の草花は、
花がらを摘めば摘むほど綺麗な花を長く楽しめるという優れたアイテムなのです。
あえて少し早めに摘み取ってしまった方が、花芽の更新が進むのですが・・・
まだきれいなうちに摘み取ってしまうのは気が引けてしまいますよね。

こんな風に、ジャムの空き瓶やお気に入りのカップやお皿に水を入れて食卓に飾ると、
庭の手入れをしながらテーブルを華やかにもできますね。

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冬のあいだは要注意。

植物にとって霜は大敵。
しんしんと冷たい夜に地面が凍り付くことや、霜柱などは植物にとって避けたいものです。

 

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かえって雪が積もる方が、地面の温度が下がりすぎなくて良い場合も多いです。
この画像はプリムラ・ポリアンサなのですが、桜草の仲間は寒さに強いので、
このあと霜や雪が解けてもほとんどタメージを受けていません。
パンジーやビオラも同じです。

ですが、その他の植物にとっては影響が大きいです。
霜柱が立つと、植物の根っこがちぎれてしまったり、
株全体が浮き上がってしまって乾燥してしまいます。

また、せっかく出てきた芽を痛めてしまったりします。
そういうことを避けるためにも、水やりは午前中に済ませましょう。

表面が乾いているように見えても、土の中は湿っているということも多いので、
冬の水やりは植えている植物の様子を見ながら行いましょう。

チューリップ以外の球根植物は、芽が出るまでは水分を球根に蓄えていますから、
多少水やりの回数が少なくても大丈夫ですし、
一緒にパンジーやビオラなどを植えている場合でしたら、
このパンジーやビオラがちょっとぐったりしていたり、
おじぎをしてきたくらいのときに水やりをしても大丈夫です。

また、このように藁(わら)木材チップなどを敷いても霜よけの効果は大きいです。
藁や木材チップのようなマルチング資材も、ホームセンターや園芸店で販売されています。

 

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水やりの際にも注意が必要です。

水やりをするときには、必ずたっぷりとあげることが大切です。

水やりをすることで、根の呼吸を促す目的もありますし、
根っこのすみずみまで水を行き渡らせる必要があるからです。

市販されている「花と野菜の土」や「培養土」などは、
とても機能的にブレンドされていて優れている土です。

ですが、反面、通気性や保水性を重視して作られているので、
一旦完全に乾いてしまうとなかなか水を吸収しないという性質をもっています。

プランターや植木鉢の底からザブザブ水がこぼれるくらい水をやったのに、
何故か枯れてしまった・・・という方も少なくないでしょう。
これは、土の表面や、いつも通る道だけを水が通っていただけだからです。

完全に乾いた土は、水をはじく性質があります。乾きが強い場合は、
3回くらいに分けて、ゆっくりと、それぞれのあいだに3~5分くらいの休憩を入れてたっぷりと水やりをすると良いです。

一度水を含むと水をはじかなくなるので、
徐々に乾いた土へも水が回っていくようになります。
十分に水を吸収した土は、表面が乾いたように見えても
中はまだ湿っていることが多いので、
水のやり過ぎ(過湿)には注意しましょう。

土の状態を知る方法は、割りばしを挿してみて湿っているか確認できます。
抜いてみた割りばしにべたべたした土が付いてきて色が濃いようであれば、
まだ水やりはしない方がいいですね。

また、プリムラのように葉っぱが大きくて何枚も重なっているような植物に
水をあげるときには、葉っぱの下に水を注ぎこみましょう。

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上から水やりをしただけでは根っこに水が回っていないことがあります。
せっかく咲いた花を傷めないためにも、水やりは根元にあげたほうがいいですね。
大きな葉っぱをめくってみるとよくわかります。

ぜひ、素敵なガーデンライフをお楽しみください。

庭で家庭菜園をやってみたい。
憧れのイングリッシュガーデンをつくりたい。
などなど、イメージや夢をお持ちの方も、
これから少しずつガーデニングをやりながらイメージを膨らませていこうと
思っていらっしゃる方も、無理をせずに楽しくガーデンライフを過ごしてください。