DIYビギナー必読!手作りウッドデッキ虎の巻

お庭をお持ちの方なら誰でも憧れるウッドデッキ。サイズが大きいアイテムなので職人に作ってもらうことを前提に考えがちですが、今やウッドデッキと検索すればDIYの文字がすぐ予測変換されるほど、ウッドデッキのDIYは当たり前の時代になってきました。
 
構造も意外と単純なので、基本さえ抑えておけば誰でも簡単に作成可能です。ここでは、デッキ作りに欠かせない、基礎や土台、床、フェンス、ステップまで、ウッドデッキづくりの全工程を詳しくガイドしていきます。ウッドデッキDIYビギナーの方から経験者の方まで、必見の内容です!
 

ウッドデッキの構造、おさえておきたい各部の名称

ウッドデッキは、構造的には非常にシンプルで、初めてでも挑戦しやすい造作物です。まずはここで、各部の名称とともに全体の作りを把握していきましょう。何が何に支えられているのかを頭に入れておけば、製作もしやすくなりますね。
 

基礎石(束石、沓石)

全体の荷重を受ける大切な部分です。地盤の状態によって直接土の上に置き並べる場合と、土を掘って生コンを充填してから設置する場合に方法が分かれます。色々な形状の基礎石がありますが、コンクリートブロックでも代用が可能です。
 

束柱

基礎石の上に乗せて立ち上げる柱です。根太を支える大事な部材で、全体のデザインによっては床を突き抜けてデッキ上のフェンスの支柱として兼用することもあります。4×4が使われることが多いのですが、地面に近く湿気を吸いやすいので、防腐対策は予めしっかりと行う必要があります。
 

根太(ねだ)

床板を支える土台の一部です。床板とは常に直角に交わるように造作するので、床板が縦張りの際は根太は横に走ります。根太自体は束柱に支えられています。見えない部分ですが、根太が上下していると床板が凸凹になってしまうので、施工の際は最新の注意が必要です。根太は2×6がよく使われています。
 

床板

デッキの面の部分の板材のことを指します。通気や雨水のたまりに考慮して、5mm程度の隙間を開けながら固定されることが一般的です。使われるサイズは、2×4や2×6が主。根太との兼ね合いに注意すれば、床板の並べ方でデザインを楽しむことが出来ます。
 

幕板

床板を外側から包んで木口を隠し、見た目よくまとめる板のことです。外枠にあたる根太をさらにしっかりと固定して強度を高める効果もあります。構造上欠かせないものではないので、造作するかは好みによって変わってきます。
 

フェンス

ウッドデッキでは主に転落防止や目隠しのために取り入れられることが主ですが、ローデッキなどではフェンスなしが主流です。フェンス面は既成のラティスフェンスのほか、自作の縦格子やクロスフェンス、手作りのラティスなど、多岐にわたります。
 
 

基礎作り・ウッドデッキの荷重をしっかりと受け止めるために

ウッドデッキの基礎や土台は完成時には殆ど見えないところですが、ウッドデッキにとって心臓部とも言える重要な部分ですので、時間を十分にかけて慎重に作りましょう。その苦労の分だけ、床張りは進みが早く、楽しい作業になっていくでしょう。
 

基礎・デッキの荷重をしっかりと受け止める、縁の下の力持ち

基礎とは、ウッドデッキ全体の荷重を受ける、基礎石以下の部分を指します。建物では、各壁を受ける形で連なっていますが、ウッドデッキでは束柱ごとを個別に支える独立基礎が一般的です。
 
基礎は、地盤によって柔軟に考えなければなりませんが、それなりの固さがある普通の土地ならば、掘ってよく突き固めてから砂利(あるいは砕石)を入れ、基礎石を据えるというのが通常の作業手順です。
 
しかし畑地など、柔らかい地盤の場合はしっかりとした足場固めに生コンを使う必要があります。この場合は150〜200mm程度穴を掘って突き固め、砂利、生コンの順に穴に入れ、やや固まったところで初めて基礎石を置きます。砂利とコンクリートの厚みは、それぞれ50〜100mmを目安にするといいでしょう。基礎石はもちろん水平でなければならないので、設置の際は小さな水平器を使い、金槌の柄でコンコン叩いて傾きを調整します。
 

ウッドデッキを強固な既存物の上に造作する場合

ウッドデッキの設置予定地が土ではなく舗装されているところ(タイル、レンガ、アスファルト、コンクリートなど)に作る場合はどうでしょう。基礎はウッドデッキの荷重を受けるためにしっかりした地盤を作る作業なので、下がしっかりしているなら直接束柱を置いて大丈夫です。
 
そこで気になるのは、例えば窓下にあるコンクリートたたき(犬走り)など、やや勾配が付いている場合の処置です。これは程度の問題になりますが、少々勾配のある箇所が全体の中の数カ所ならばあまり大きな問題にはなりません。つまり、束柱が土台に垂直に接合されていれば、底辺の一辺が僅かに浮いている程度は許容範囲ということです。
 
もちろん、それが数カ所で済まなかったり、勾配がきつければ、やはり基礎石できちんと作る必要があります。コンクリートの上に生コンを盛って基礎石の水平を出しましょう。
 

土台作り・シンプルな構造ながら妥協の出来ない重要ポイント

 
土台とは、床下の部分、目立たないけど大切な骨組みのことです。土台作りは材木選びから始まります。通信販売などでまとめて買った時には、なるべく真っ直ぐで狂いのない材木を先に選び出して、土台用にしましょう。ホームセンターで買う時も、土台用だけは妥協なく選びましょう。
 
土台の高さは最もスタンダードな、掃き出し窓に作るデッキでは、その窓のラインが目安になるでしょう。窓と高さを揃えてもいいですし、1段下げても大丈夫です。窓の水切りにピッタリ合わせたスタイルならば出入りが楽なので、リビングルームの延長としてのウッドデッキライフを楽しめるはずです。
 
このような「高さ」は、まだデッキが出来る前に何もない段階では把握できません。そこで、掃き出し窓の縁とかブロックの目地とか、ある程度基準点を決めて、そこから水平ラインを測りだしていく作業が必要になります。これをレベル出しといいます。土台の高さ(根太の高さ)は、この出来上がりの高さから床板の厚みを引いたものになります。
 
ウッドデッキの土台作りには色々な進め方があります。ここでは、なるべくテクニックを要求されない、比較的簡単な手順を紹介していきます。
 
ポイントは順番。ウッドデッキ作りを単純に想像すると、基礎石を並べて、束柱を切り出して基礎石に止め、それを中心に根太を接合して・・・と、下から作っていく流れを想定しがちですが、たくさん並ぶ束柱を全て同じ高さにしようとするというのは、かなりの労力です。そこで、外側の束柱だけを先に立てて、後はそれに合わせてしまおうというのが、ここで紹介する手順です。
 
4本の束柱と4本の根太で、先に大枠を作ります。内側の根太は、束柱に依らずに枠に接合することになり、束柱は後付です。するとすでに水平が出ているので、かなり楽に造作が可能です。掃き出し窓から続く、オーソドックスな長方形デッキを作る際の、土台作りの流れを見てみましょう。
 

家側の束柱を立てる

まずは、住宅の基礎とウッドデッキの束石との感覚を決め、1列目の束石を並べます。次は束柱です。掃き出し窓のラインから高さが出るので、1列目の束柱は切り出せます。まずは、左右の2本だけを束柱に固定しますが、この段階では仮止めにとどめておきましょう。
 

1本目の根太をわたす

左右2本の束柱をわたす形で、一番内側(家側)の根太を接合します。しかし、根太は束柱の向こう側にあるのでちょうど家と束柱に挟まれる形になり、木ねじを打てません。なので、ひとまず横から仮固定をしておいて、全ての束柱に根太のラインに印をつけます。印が付けば束石から外し、それぞれの部材を地面に寝かせて根太側から打ち止めます。このようにして根太と束柱を結合したら、束石の上に戻して固定します。
 

四隅を立てれば大枠が出来上がる

一辺の根太と束柱が立ったので、その高さを基準に水平・直角に根太を足していけば大枠が出来上がります。次に家側に取り付けた根太から見て左側の根太を取り付けていきます。まずこの新しい根太は、3−2で取り付けた基準となる根太ときちんと高さを合わせ、木ねじ1本で仮止めしておきます。次に角度を決めていきます。
 
直角を出すのに最適なのは、3:4:5の法則です。これは、90:120:150cmと同じなので、内寸で90cmの地点とそこから斜めに150cmの地点が、新しい根太の120cmの地点であれば、新しい根太は直角になります。こうして角度を直角に決めたら、同時に水平器で水平をチェックし、決まったところで仮止めします。
 
あとは、一番橋の束柱の位置に束石を据え、L字の定規(サシガネ)で束柱の長さを出して結合します。これで2本目の根太を固定できます。先ほど仮止めしておいた家側の根太も改めて固定します。同じことを右側も行うと、最後の1本はただわたすだけで水平・垂直になります。これで大枠が完成しました。
 

残りの根太と束柱をつける

外側の根太、つまり枠が組み上がれば完成のサイズが見えるので、あとはぐっと楽になります。まずは残った根太を全て枠に合わせて打ち止めます。家側の、外から木ねじを打てない箇所は、先に受け材となる端材を打ち止めて接合します。根太が全て並んだら、基礎石を配置し、高さを出して他の束柱を立てていきます。これで土台の工程は完了です。
 

床張り・床板を土台の根太へ打ち止めていく

床張りは2×4や2×6などの床板を、根太へ固定していく作業です。水平や垂直に気を使った土台作りに比べれば、平面的な作業である床張りは単純で、目に見えて進む楽しい作業になるでしょう。床板はデザインとして隙間なく敷き詰める場合もありますが、床板の間に雨水が溜まってしまう難点があるので、やはりある程度隙間を作ったほうが無難です。物の落下やつまづきを考えると、3〜5mm程度がいいでしょう。また、隙間には通気の他、施工上の微調整に使えるという利点もあります。
 
床板は数があるので、僅かな誤差が積もり積もって最後の一枚が入らないとか足りないとかが必ず出てきます。そんな時に隙間があれば最後の数枚で少しずつ調整し、誤差を飲み込む方法がとれます。
 
一定の隙間を開けながら張るには、端材をスペーサーにして挟みながら打ち止めていくと簡単です。スペーサーは、合板の切れ端や厚みのある金具などが便利です。
 
床板は、最初の1枚が肝心です。真っ直ぐな板材を選び、根太との直角をきちんとチェック出来る位置を選びましょう。ここでもL字定規(サシガネ)が必要になります。
 
そうして1枚を歪みなく配置できれば、あとはスペーサーで感覚を取りながら貼っていけばよく、ときどきL字定規(サシガネ)で直角を見るだけでどんどん進められます。終わりが近くなったら、一度最後まで並べてみて、前述のように狂いを調整します。木ネジ(釘でも可)は1箇所に2本ずつが基本です。端は、全て貼り終わってから丸ノコで切り落とすと綺麗に仕上がります。
最後に、より完成度の高いウッドデッキのために知っておきたい、床張りに役立つ3つのコツをご紹介します。
 

他は木ネジでも床だけはクギ?

床張りには、木ネジではなくクギが使われることが多いです。何故かと言うと、電動工具による木ネジの打ち込みは、どうしても木材にめり込んでしまいます。するとプラスに切られたネジ頭とともに、そこは絶好の水たまりポイントとなってしまうのです。水たまりはウッドデッキの寿命を縮めます。
 
その点クギと金槌なら、釘締めでも使わないかぎりめり込む心配はありません。頭もフラットでひっかかりもありません。これが床板にクギが使われる理由です。抜けにくいスクリュー釘がおすすめです。
 

クギ位置を綺麗に揃える

床板はもちろん一番目につく場所なので、止まっていればいいというわけにもいきません。打ち込む木ネジやクギのラインは是非まっすぐに揃えましょう。床板が直線であるだけに、ふらふらと歪んだラインは目立ちます。逆にクギ頭がピシッと一直線であれば、少々の難は隠してくれます。
 
根太に打ち止めるわけだから、センターを狙って打つ限りそう極端に曲がることはありませんが、チョークで印をつけておく手もあります。基準にする1枚目を固定後、他を並べて一度に印つけを行います。
 
しかし、どちらかと言うと2本の釘は間隔の方がばらつき勝ちです。端材に間隔を印をつけたオリジナルの治具を作り、クギを打つたびに治具を添えれば間隔が一定に保たれます。
 

幕板でがっちり固める

幕板というのは、床板の外周を覆う板のことです。必ずしも必要なものではありませんが、幕板があれば床板の断面を隠してすっきり見せる効果がある他、全体をしっかりと固める効果も期待できます。
 
床板は、土台よりもややせり出ている方が見栄えがします。幕板のないタイプなら、床板は貼り終わったところで端を切り落とすことになります。土台より50mm程度出るあたりがバランスがいいでしょう。
 
しかし幕板をつけると勝手が違ってきます。床板が土台より少しでも飛び出していると幕板は浮いてしまうから、すれすれか、あるいは気持ち引っ込んでいないと収まりが悪くなります。したがって幕板なしの場合は、先に床板を寸法通りに切りそろえておいてから張り、やや飛び出したところを後で部分的に切り落とすという手順が無難です。
 

ステップ・踏み面を広くとるのがコツ

ステップは、デッキ製作の総仕上げです。ステップの作りひとつで使いやすさが大きく左右されます。床高40〜60mm程度の通常のウッドデッキならせいぜい1〜2段ですが、スペースに余裕を持って、踏み面(足をのせる面)をゆったりととるよう心がけましょう。
 

側板のあるステップ

2枚の側板(階段桁)で踏み板をかさんだ構造のオーソドックスなステップです。踏み板の接合には金具を使ったり、あるいは端材で受けを作ってもいいでしょう。また足元は、直接土に触れさせずレンガやブロックなどの上に置くほうが劣化防止と安定の面でおすすめです。
 

ウッドデッキの一部に組み込む

難しく考えず、土台を作る段階で床板の低い部分を想定して根太の配置をすれば造作可能です。ウッドデッキとの一体感も増すポピュラーなやり方です。ウッドデッキづくりのノウハウを活かしていろいろな形のステップが作れそうですね。
 

とっても簡単、枕木を積むだけ

枕木のサイズは実は階段にはちょうどいいサイズです。下に2本、上に1本積むだけでけっこう味のあるステップになります。ただ、転がり防止にカスガイをしっかり打っておくのがポイントです。